考え方で動きが変わる

昨日ツイッターに書いたこと(指使い)に反響があったので、ここに詳しく書いてみます。 ボタンアコーディオンの運指って、本当に難しいんですよね〜。


さて、これは昨日突然弾きたくなった「Dizzy Fingers(指先もどかし)」の楽譜です。 この速くて長いパッセージの運指に少し手間取りました。 印刷されているのはピアノ鍵盤用の指番号ですが、みなさんはどんな運指をつけますか? 私は、最終的にはこの鍵盤用の指番号とほぼ同じ、となりました。(後半が少し違うのですが、それは端折ります。) ちょっと分かりにくいですが、最初の音(ミ)から最高音(ラ)までを数字で書くと・・・ 1②3123 41②34 帰りは同じ指です。○付きの数字は4列目のボタン。 4(レ#)から1(ミ)という運指を変だと思う方がいらっしゃるかと思いますが、ここ数年こういう使い方がスムーズに速く弾けることを発見したので、私は最近よく使います。 しかし今回は何となく、この4→1の部分がしっくり来ない。 速く弾いた時に、ここだけ音が不明瞭な感じになる。(レ#が短くなる) 運指の問題かなぁと思って、他のバージョンも色々探したのですが、どれも良くない。 例えば、 ・1②3123 ④1②34 これは④→1でもっと引っかかる ・1②3123 12③45 後半の5音がスッと行かない などなど。 結局やっぱり最初の運指が一番。繰り返し練習あるのみか?と思ったのですが、フレーズの考え方ひとつで、スムーズにいかない問題が解決することを発見しました。 この長いフレーズ、何となく小節線で区切っていませんか? 指も1②3123と弾いてから、後半の41②34に取り掛かる感じ。 私もそういう風に捉えていて、これが良くなかったんですね。 それで写真のように2本の線を引きました。

最終的には途中で止まることなく、最初のミの音からダーっと弾くのですが、練習の時には、まず最初の音からレ#までを一気に弾きます。 それから親指を動かしたりしないで、手を丸ごと次のフレーズのポジションに移動させて、1本目の線から次の線の間を一気に弾く。そして、後半また手のポジションを移動させて一気に弾く。 

こうすると、指をくぐらせることで生じる手首の動きもなくなるし、使う指も使う順番も同じ。平行に手を移動させるだけで弾けるので無駄がない。 考え方ひとつで、レ#が短くなる問題は解決しました。 こういうことがあると、身体って面白いなぁと思うんですよね。