親指の不思議
先日のレッスンで、親指の曲がり具合が他の指に影響することに気づいたので、まとめておきます。
2枚目の写真は、親指が曲がっている状態です。 生徒さんは、薬指が弾きにくかったのですが、その時の親指の状態はこんな感じでした。 薬指も曲がっていたので、最初はその指を伸ばしてもらうようにお願いしたのですが、それがどうも出来ないようでした。
ふと、親指を見ると親指も曲がっていたので、その親指を伸ばしてもらい、かつもっと爪側でボタンを押してもらいました。 そうすると弾きにくい薬指が弾きやすくなった!
(すごーい!!)と、私は静かに興奮しておりました。 生徒さんは、きょとん。
親指がうまく扱えない方が結構いらっしゃいます。 このレッスンの後、色々考えてみたのですが、親指が曲がっているとボタンを押す動作もやり辛いですね。 親指の上下運動は、指を伸ばしたほうが、はるかにスムーズです。
他の4本の指とは違うのが、親指。
・向き
・関節がひとつ少ない。(短い)
・太い(指の付け根の範囲が広い)
・回転運動の範囲が広い
親指が曲がってしまう原因に、指の側面でボタンを押そうとしていることもあると思います。楽器下部に行くにしたがって、ボタンと当たる部分は、より爪側に変わります。
今までのお話は右手の話でしたが、左手も親指を楽器側面に当てて手を支え、他の指を動かすと安定して、速く動きます。
なお、こういうことが起きるのはボタンアコーディオンに多く、鍵盤式ではあまり見られません。
ボタンアコーディオンで、なんだか弾きにくいという方は、ご自身の親指に注目してみては、いかがでしょうか?
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